
表板は松科のトウヒ「スプルース」です。柾目の板で木目が1~2ミリ程度の間隔で、きれいに並んでいるのが良質と言われています。「Golden Zebra」は北海道の「アカエゾマツ」ですが、ヨーロッパトウヒで、ルーマニア産が最高級とされています。「Veneziano」は詳しくはわかりませんが、イタリアの新作ですのでヨーロッパのトウヒが使われていると思います。
裏板と側板は「メープル(楓)」が使われています。中でもユーゴスラビアのダルマチア地方やボスニア地方のバルカン山地で産するバルカン材が最良とされています。「Golden Zebra」は北海道の「イタヤカエデ」が使われていますが、その模様・光沢がとても素晴らしいです。(上写真参照)
駒は表板の上で4本の弦を支えています。ヴァイオリンは擦弦楽器で、弓の毛で弦を擦ってその振動を駒を通じて本体に伝え音を出します。駒材は裏板と同じ「メープル(楓)」で、チェコスロヴァキアの東、ソ連のコーカサスに近いところで産出するものが最良とのことです。
魂柱は、駒から受けた表板の振動を裏板に伝えるものです。素材は表板と同じトウヒ「スプルース」を使用します。表板と同じく、木目の細かい方が質の良いものです。
バスバーは、はヴァイオリンの表板内側に取り付けられる細長いパーツです。素材はトウヒ「スプルース」で表板を補強する役割と、表板を全体に程よい振動を伝える重要な役割を担います。
木材は、繊維質の「セルロース」、樹脂の「リグニン」これらをなじませる「ヘミセルロース」という物質で構成されています。
エイジングにより、水分を吸収する「ヘミセルロース」の分解・縮小が進み、「セルロース」同士の結合が強まります。しっかりした「セルロース」の結合によって、振動で伝えるエネルギーの損失が少なくなり、よりよい音になっていきます。
また、ヴァイオリンという楽器は、新作はあまりいい音がしない、100年くらい弾き込んで初めて鳴り始め、300年くらいでピークを迎え、以後材料の弾性疲労のために、徐々に下降線をたどるといわれています。弾き込むことでエイジングが促進されるみたいです。
良質のスティックは、フェルナンブコ材が使われています。原産地はブラジルです。フェルナンブコ材は非常に硬い木で染料や弓材に使われ、過度の伐採のため、手に入りにくくなっています。今ではカーボンファイバーやグラスファイバーの弓も作られるようになっています。
私のMain Bow(名称写真)は1920~1930年頃アドルフ・シュスター (1890-1947独)作 のフェルナンブコ材ですが、Second Bowはカーボンファイバーです。
弓毛は馬のしっぽの毛を脱色したものです。主にモンゴル、中国、カナダ、南アメリカなどの馬毛が使われます。
フロッグで毛を固定します。棹に沿ってスライドして張りが調節されます。黒檀材が使われています。
ラッピングには、絹糸、金属線、鯨髭などが用いられます。スティックが磨り減らないようにする目的や、すべり止めの働きがあります。弓の重量バランスを調整する目的で素材や巻数を調整します。材質による機能面の差はありません。
サムグリップには、牛皮、山羊皮、蜥蜴(とかげ)皮などが用いられます。ラッピング同様、材質による機能面の差はありません。
ヴァイオリンサイズで特徴的なのが、「Red Wine」は寸法では、ほかの楽器よりも小さいにもかかわらず、重量は最も重くなっています。多分材質か厚みの関係とおもいます。
©Copyright アマチュアのヴァイオリンとゴルフ日記. All rights reserved.